月刊俳句誌「ゆめ」俳句会
投句作品
嫌な先輩や、うるさい先輩の居ない新しい俳句会
俳句に文句の言いたい人、俳句や俳句会に不満のある人
とにかく俳句を始めてみなければ何も言えませんよ!
(2024年10月21日~11月20日分)
外国人常にどこかに冬紅葉
すすむ
五百羅漢冬の紅葉は今見頃
あけみ
ほろ苦き冬の栄螺の腸を喰ふ
一太郎
参道の紅葉の落葉しつとりと
節子
四阿にホット珈琲時雨かな
義弘
凩が窓打つ今日の太平洋
アメリカン
寄鍋の湯気の向こうに妻が居り
達也
男やもめ米の値上げで寒ひ寒ひ
倫太郎
時雨かな回覧板をお隣へ
恭子
この街に来て三十年雪の朝
文子
北風の音にひと晩付き合ひぬ
雷
窓越しに母が手を振る小六月
薫
落葉掃きひと息ふた息歳だなあ
ガロ
能登の地は明日は我が身と初時雨
洋一郎
お地蔵さん蜜柑供へある旧街道
房枝
初時雨まだまだ負けない還暦だ
健太
山里に野沢菜買ひに良い天気
エミ
茸スープ外国人のホテルかな
明子
霙降る寺の境内鴉群れ
百合子
雪の送電線ドローン飛ぶ
文太
アルプスは雪で真つ白松本城
裕太
波高き九十九里浜北の風
信也
家路かな冬満月の明るくて
美鈴
小春日や息子とキャッチボールする
勝彦
白鳥が羽を繕ふ千曲川
憲子
初雪の幼稚園の窓児ら歓声
奈央
寄鍋を囲み兄弟酌み交はす
次郎
小春日の続くお猿の温泉地
正和
段畑に雪かと見まごふ霜降りる
嵐山
瀬戸内海小春日和に運搬船
坊主
牡蠣打ちの音する方へ歩きをり
綾子
この頃は耳遠くなり開戦日
武州
新蕎麦に並ぶ米国中国人
徹
冬花火病院の窓揺らしたり
妙子
枯葉舞ふ山の露天湯ひとりだけ
美智子
暖かい珈琲を入れ冬花火
百合
秋の夜や能登復興の塩を買ふ
光恵
冬の月天心に置く六本木
智子
秋深し物価ね上がる淋しさよ
八重
冬仕度先づは庭木の手入れかな
凡太
刈田道空き地こんなに増えてをり
幸子
鷹渡る白樺峠のカメラマン
敏美
小鳥来る今日退院の母の窓
孝夫
380-0911 長野市稲葉39-1
026-226-2845