第16回
「ゆめ」全国俳句大会
2023・9・6・開催
募集句の部
第1位
少年の網にやんまの大きな目
東福寺碧水
第2位
白衣畳む退職の日や春の雪
松下 栄子
第3位
蚯蚓鳴く古書の余白の走り書き
荻原 宏祐
第4位
禅僧の深き会釈や梅雨安居
北村 峰月
第5位
乳呑児の汗に汗する母の胸
山上 正視
第6位
蟬時雨杖を頼りに立石寺
滝澤 芳郎
第7位
母と児の昼寝や絵本開けしまま
東福寺碧水
第8位
回し飲む祭の果ての茶碗酒
堀 勝
第9位
果樹畑背筋を伝ふ玉の汗
神谷 順子
第10位
夕焼の影を引きずる猫車
髙橋由兵衛
当日句の部
第1位
縁側に積木のお城星月夜
木村 広子
第2位
名月や縄文人の住居跡
堀 勝
第3位
秋暑しビルの解体瓦礫山
竹村 守拙
第4位
書き終へし日記の余白ちちろ鳴く
荻原 宏祐
第5位
ロスタイム五分の攻防秋の虹
河田 美好
当日句入賞句
きのこ狩山の匂ひを持ち帰る
虫時雨少し開けおく厨窓
嵐去り信濃は秋の風の中
大楠の洞穴に見る秋の天
稲荷社の石段長し秋の蝉
グランドの薄まるライン残暑かな 清水 章
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