月刊俳句誌ゆめ俳句会

2023・9・10

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川 柳


第16回
「ゆめ」全国俳句大会


2023・9・6・開催

募集句の部

第1位

少年の網にやんまの大きな目
東福寺碧水

第2位

白衣畳む退職の日や春の雪
松下 栄子


蚯蚓鳴く古書の余白の走り書き
荻原 宏祐


禅僧の深き会釈や梅雨安居
北村 峰月


乳呑児の汗に汗する母の胸
山上 正視


蟬時雨杖を頼りに立石寺
滝澤 芳郎


母と児の昼寝や絵本開けしまま
東福寺碧水


回し飲む祭の果ての茶碗酒
堀    勝


果樹畑背筋を伝ふ玉の汗
神谷 順子

10
夕焼の影を引きずる猫車
髙橋由兵衛


当日句の部

第1位

縁側に積木のお城星月夜

木村 広子

第2位

名月や縄文人の住居跡
堀    勝 


秋暑しビルの解体瓦礫山
竹村 守拙


書き終へし日記の余白ちちろ鳴く
荻原 宏祐


ロスタイム五分の攻防秋の虹

河田 美好

当日句入賞句

きのこ狩山の匂ひを持ち帰る     東福寺碧水

虫時雨少し開けおく厨窓       倉島 勝美

嵐去り信濃は秋の風の中       河田 美好

大楠の洞穴に見る秋の天       滝澤 芳郎

稲荷社の石段長し秋の蝉       林 あき彦

グランドの薄まるライン残暑かな   清水  章


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